オオカミとハウスドッグ(The Wolf & House Dogs)
あるところに、村中にいる犬たちが原因で、やせ細った一匹のオオカミがいました。
オオカミは皮膚と骨以外何もなく、栄養も取ることができていなかったため、彼は考えることが苦手になりました。
ある夜、彼は家から少し遠く離れすぎた立派で彼とは対照的に、肥えたハウスドッグとたまたま崖から落ちてしまいました。幸い、彼らは目立ったケガもなかったため、オオカミは自分よりも弱い種族であろう犬を食べようとしましたが、オオカミは犬の立派な外見と自分の粗末な外見を見て、犬を精一杯褒めるように話しかけました。
すると、犬はオオカミに「あなたは私と同じようにきちんと育ててもらうことができるでしょう。森から離れてください。森であなたは惨めに暮らしている。だからあなたは森で生きていくために一生懸命戦わなければいけない。私の言うとおりにすれば、あなたはきちんと育ててもらうことができるでしょう。」と自分の幸せを教えてあげました。
オオカミは「私は何をすればいいの?」と犬に問います。
すると犬は「ほとんどやることはない。杖を持っているご老人を追いかけて、物乞いをして、その人の家でご老人にごまをすりなさい。そうすれば、ご老人はあなたを気に入り、親切な言葉や撫でてもらえるばかりでなく、様々な種類の食べ物の一片だけでも分けてもらえるでしょう。」と答えました。
オオカミはその言葉を信じて、自分の将来がそんなに幸せなことが待っているのだと期待し、うれし涙を流します。その時、オオカミは、犬の首の毛とその皮膚の部分がこすれているのに気が付き、「首の部分はどうしたの?」と犬に問いました。
犬は「たいしたことじゃないですよ!」と答えましたが、オオカミはそれでも気になったので、「それでも私に教えてほしい。」といいました。
すると犬は「首輪のことを言っているのですかね。」と答え、オオカミは犬が自由でないと思い、「どこかにいかない?」と提案しました。
犬はオオカミの思いやりに気付き、「首輪はいつもつけてるわけじゃないです!しかし、家の中と外の違いは何ですか?」と問います。
オオカミは「世界中に違いはあって、あなたにとって驚くべきことでも私にとってはちっぽけなことだったりすることがあって、外での生活はとてもいいよ。」と犬にオオカミにとっての幸せが自由であることを教えてあげたのでした。
自由ほど価値のあるものはありません。